ロッキー

こんばんは


ウトウトと眠ってしまい、起きたら脳内整理の貴重な時間帯で「また?」なママしゃでございます。
今日は久しぶりに晴れて気持ちの良い日でした。



昔、ロッキーと名づけたシャム猫♂が家族におりました。
マミーが保険所の先生から引き取ったのがロッキーです。


ロッキーはチョコレートポイント?というタイプで、お顔や手足の先・尻尾がチョコレートカラー。
目が何処までも澄み切った綺麗なブルーで、ハスキーな声をしていました。


「ロッキー」 と呼ぶと来ることはありませんが、いつの間にか家の中に戻っていたり、私のイメージする誇り高き・気位の高い猫たんでした。


部活から帰宅すると、玄関で待っててくれたロッキー。
感激して 「ロッキーっ!!!」 と呼ぶと、プイッと背中を見せて何事もなかったかのように何処かへ行ってしまうロッキー。


いつもロッキーに側にきて欲しくて、襖の紙のへ爪でカリカリ音を立ててみたり。
猫じゃらしで遊んでいる時は、ロッキーがへばるか、私の腕がへばるか勝負するほど。


不意に現れた時は、何故か臭い音のしないオナラを後に、これまた何事もなかったかの様にスタスタと凛々しく歩くロッキー。
「ロッキーっ またオナラしたね!!!」 というと、こちらをチラっと横目で見ることもありません(笑



そんなキュートで誇り高きシャム猫のロッキーですが、我が家の家族らしく食い意地がはっておりました。
それも半端無いレベルで。


「ご飯だよ〜」 と呼ぶと、二階にいた際には猫なのに階段を踏み外し、背中で滑って、これまた一階の床で滑りながらも猛ダッシュしていたロッキー。


どんだけ食い意地はってるんだ?


ある日マミーとロッキーの食い意地はり具合を確認することにしました。
ご飯の 「ご」 だけを叫んでみましたよ。

するとどうでしょう。
物凄い爪の音と共に、階段を落ちて猛ダッシュしてきたではありませんか。


その日以来、ロッキーのご飯は 「ご」 になりました♪
ええ、稀に悪戯で 「ご」 と口にしていたのは私です(汗



大好きだったロッキー


そんなロッキーの怒りの攻撃(怒りの鉄拳)を見たのは、家族の中で私だけで、そしてその一回が最初で最後でした。



ある日、部活の後部活内の友達が我が家に遊びにやってきました。
その中には私を面白く思っていない人が二人、どういうわけか居たのです。
(未だに何故彼女たちが我が家を訪問したのかが謎)


「ただいま〜」 帰宅すると、可愛いロッキーのお出迎えです♪

「ロッキー♪♪♪」と呼ぶと、珍しくその日は玄関で私にゴロゴロと甘えてきました。


「キャー! 可愛いっ!」 仲良しのお友達が先に家にあがり、皆に可愛がられるロッキー。
ロッキーも大人しく撫でられていました。


と、その時です。
私を面白く思っていない二人が玄関に現れた途端、「フーーーッ!!!!!!」と威嚇したかと思いきや、全身の毛を逆立てて物凄い形相のロッキーに変貌しました。

私も 「?」 な状態でその場を見ておりましたが、ロッキーを特に気にもせず家にあがろうとした二人に・・・



ロッキー飛び掛りました。


制服がセーラー服だったのですが、スカートにバリバリと爪を立てて攻撃をするロッキー。

「キャー! 怖いっ! 痛いっ!!!」

そうです。
ロッキーは容赦することなく、彼女たちの手や素足に本気で爪を立てて攻撃していたのです。


あっという間にお風呂場に逃げ込んだ彼女たち、風呂場で泣いておりました。
風呂場の扉を閉めたにもかかわらず、ハイジャンプでまだまだ攻撃を止める気配など微塵もないロッキー。


最初はびっくりしていた私ですが、流石にロッキーを何とか抱きかかえて彼女たちを家からでてもおらうことに成功。
(彼女たちが出た後のことは知りませんよ?(笑)


彼女たちが家を出て、玄関の扉が閉まった途端にロッキーの行動は落ち着きました。
余りに落ち着いているので、仲良しだった友達も 「?」 キョトンとしておりましたが、そのうち皆で笑ってしまいました。

「今の何?」
「さぁ、全然わからへんわぁ」
「ロッキー君、あの子たち嫌いやったんやろうか?」
「初対面やで?」
「ほら、動物には何でもわかるっていうやんかぁ」
「そうやなぁ〜」



ロッキーありがとう。


色んなところでありもしない私の悪口を彼女たちがバラまいていたのを、貴方は知っていたんだね。


貴方は私を守ってくれてんだと私は思っています。



そんな誇り高く、食い意地がはっていて、すかしっ屁をし、家族思いなロッキーの姿を見なくなる日がくるなんて。



ロッキーが姿を消してから、何ヶ月か家族でロッキーを探し歩きました。
ご近所には、偶然シャム猫を飼われているお家が何軒かあり、どういうわけか彼・彼女たちの姿もほぼ同じ時期に姿を消していたのです。


その後、保険所の先生にあう機会があり、猫狩りが私の住んでいる住宅付近であったとのこと。
(捕獲した猫は三味線の一部に使用すると聞きました)

前もって猫の居場所を調べておき、ターゲットにした猫が居る家の近くには空き缶を置く。


家の近所を調べて見回ったところ、シャム猫を飼っていたご近所様宅を含めて、私の家の近くにはしっかりと空き缶が塀の上に置かれていました。



ロッキー守ってくれたのに、貴方を守ってあげられなくてごめんね。


貴方が一度だけ、私に見せてくれた姿。

メスの猫たんを先頭に、3匹の子猫たんをはさんで貴方が歩いていたね。
(一瞬だけれど、私の方をチラっと見てくれました)
貴方はいつの間にかパパになっていたんだよね。


子猫たんが全員母猫たんに似てて、ロッキーに似ていないからビックリしたけれど(笑



ロッキー



ほんの数年しか一緒に居られなかったけれど、今貴方はどうしていますか?



まだまだ子供で直接言えなかったけれど、私は貴方が大好きでした。
そして今もかわらず貴方のことが大好きです。



不思議なことにロッキーの写真は一枚もないのだけれど、私の頭の中にはしっかりと、ロッキー 貴方の姿が記憶に残っています。
もちろんロッキーの声もね。



ロッキーの分も、息子結ちゃんを大切にするからね♪



ロッキー ありがとう!!!




今日も小さな天使に感謝